山葡萄の籠づくりを始めると、最初に悩みやすいのが
「蔓をどこで見つけるか」
「どうやって安全に採るか」
「採ったあと、どうやって材料にするか」
という部分です。
山葡萄の籠は、編み方だけでなく素材の良し悪しで仕上がりが大きく変わります。
まっすぐで素直な蔓を採れれば、皮も剥ぎやすく、ヒゴづくりも進めやすくなります。
反対に、乾きすぎた蔓や傷の多い蔓を選ぶと、その後の作業でかなり苦労します。
さらに、山葡萄の蔓採取は、ただ山へ入って切ればよいわけではありません。
見つけ方にもコツがあり、切り方にも安全上の基本があります。
採取後は、鬼皮を外し、一番皮を傷めずに剥ぎ、しっかり乾燥させるところまでが材料づくりです。
この記事では、山葡萄の籠つくりのための蔓採取について、初心者にもわかりやすく順番に解説します。
この記事でわかること
- 山葡萄が見つかりやすい場所
- 山葡萄と似たつる植物の見分け方
- 籠材に向く蔓の選び方
- 初心者向けの安全な切り方
- 鬼皮と一番皮の扱い方
- カビを出しにくい乾燥・保管方法
山葡萄の蔓採取は、籠つくりの仕上がりを左右する
山葡萄の籠は、素材の表情がそのまま作品の味になります。
だからこそ、採取の段階でどんな蔓を選ぶかがとても大切です。
たとえば、
- 途中で太さが急に変わる
- ねじれが強い
- 枝分かれが多い
- 傷や虫食いが目立つ
こうした蔓は、皮剥ぎやヒゴ取りで歩留まりが落ちやすくなります。

一方で、
- まっすぐ伸びている
- 極端な枝分かれが少ない
- ねじれが少ない
- 太さが急変しない
こうした蔓は、材料として扱いやすいです。
初心者ほど、量より質を意識したほうが失敗しにくいです。

良い籠を作りたいなら、まずは良い蔓を採ること。
編み方の前に、材料選びで差がつきます。
山葡萄はどこにある?見つけ方の基本
山葡萄を探すときは、山の奥へやみくもに入るより、出やすい環境を知るほうが近道です。
比較的見つけやすいのは、次のような場所です。
- 林道沿い
- 作業道沿い
- 沢沿いの明るい場所
- 伐採跡地の縁
- 林の切れ目
- 斜面のふち
山葡萄は、木に巻き付きながら上へ伸びる性質があります。
そのため、まずは木に登っている太めのつるを目で追うと見つけやすくなります。
山葡萄探しは、暗い森の奥よりも、少し光が入る林縁や沢沿いのほうが当たりやすいです。
山葡萄の蔓をGoogle Mapで見つける!!
Google Mapの航空写真だけで「これは山葡萄だ」と種を断定するのは難しい。つる植物は樹冠の下に隠れやすく、空中写真判読は森林下の微地形や細かな植生判別に限界があることも指摘されている。だから航空写真は候補地を絞る道具、最後は現地確認という使い方が現実的。
見るべき場所は、いちばん当たりやすい順に言うと 沢沿い、林道沿い、伐採跡や送電線下などの明るい縁、谷が開く場所。ヤマブドウは林縁や沢沿いに自生しやすく、道路沿いでも大きな葉で林縁を覆うように見つかることがある。
航空写真での具体的な見方
- 沢筋を最優先で追う
尾根よりも、まず細い谷が集まる筋を見る。特に、山腹の中腹から下で水が集まり、両側に木が立っている場所は候補になりやすい。ヤマブドウは沢沿いに多いという記載が複数ある。 - 森の“縁”を探す
山葡萄は高木に絡むつる植物なので、真っ暗な密閉林のど真ん中より、林縁・ギャップ・道路脇のほうが狙いやすい。航空写真では、濃い森の塊の外周、作業道や林道に接したライン、伐採地の再生帯との境目が有望だべ。 - “明るいのに木がある”場所を拾う
草地だけの開放地ではなく、日当たりがあって支柱になる木もある場所がいい。つまり、完全な裸地より、疎林・林縁・低木帯の混じる場所。つる植物は絡み先が必要だから、木のない草原は効率が落ちるべ。 - 谷の出口・斜面の変換点を見る
細い沢がやや開けるところ、斜面が急から緩に変わるところ、崩れ跡の周縁などは、光と水分が両立しやすい。空中写真判読や微地形解析では、谷筋や斜面の変換点は環境の切れ目として重要に扱われる。
実際の操作面では、Google Mapだけより Google Earth 併用がかなり強い。Google マップはデスクトップ版で航空写真と地形をレイヤから切り替えられる。Google Earthは過去のイメージを表示できるので、夏の濃緑、秋の紅葉、伐採前後の変化を比べやすい。
おすすめの見方はこの順番。
Google Mapで広域を見る
航空写真+地形表示で、沢・林道・林縁を洗い出す。
候補地を3つくらいに絞る
「沢沿い」「林道脇」「谷の出口」の3条件が重なる場所を優先。
Google Earthで過去画像を見る
夏だけでなく秋画像があれば、色変化や葉量の違いを確認する。
最後は現地で確認する
葉の大きさ、巻きひげ、樹皮、絡み方、周辺の光環境を確認する。
見落としやすい罠もあるべ。
似た環境の別のつる植物を山葡萄と思い込むこと。林縁や沢沿いには他のつる植物も出るので、航空写真だけで断定しないこと。
植林地の内部を深追いすること。スギ・ヒノキのような暗い密植林の内部は効率が落ちやすい。
尾根の真上ばかり見ること。水と縁の条件が弱く、優先度は下げてよい。
実が見える前提で探すこと。雌雄異株なので、実の有無を当てにすると外しやすい。雌株は一部で、雄株のほうが多いとされる。
かなり実践的に言うと、航空写真では次のような場所が“当たり筋”だべ。
「山腹の細い沢」×「近くに林道」×「森の縁がギザギザ」
この3つが重なる場所は、現地確認候補として優先度が高い。
逆に、優先度を下げていいのは、
「尾根上の乾いた広葉樹林のど真ん中」
「真っ暗な植林地の中心部」
「木の少ない草地だけの場所」
山葡萄の見分け方
山には似たつる植物も多いので、見つけてもすぐ切らず、まずは見分けることが大切です。
山葡萄を見分けるときは、次の3つをセットで見ると判断しやすいです。
葉が比較的大きい
山葡萄の葉は比較的大きく、見た目でも存在感があります。
葉裏に褐色っぽい毛がある
葉を裏返したとき、葉裏は有毛で、ふかふか手触り。褐色系の毛が見えるかは重要な目印です。
つるの表面の鬼皮の色は茶色
山葡萄の蔓(つる)の色は、大きく分けて2種類あり、主に茶褐色や白っぽい茶色をしています。採取場所により「山皮(赤茶色)」と「沢皮(白っぽい茶色)」に分けられ、どちらも使い込むほどに深い飴色へ経年変化します。
間違えやすい植物
- エビヅル
- サンカクヅル
- ノブドウ系
初心者は、
「大きい葉」「葉裏の褐色毛」「鬼皮の色」
この3点を一緒に確認するのがおすすめです。
【チェックボックス】
現場で迷ったら、次の順番で確認します。
- 葉は大きいか
- 葉裏に褐色毛があるか
- 鬼皮に色は茶色?
実地での探し方はこの順番がわかりやすい
現場では、次の順番で見ると迷いにくいです。
- 林道・沢沿い・林縁を歩く
- 木に登っている太いつるを探す
- 葉が大きいか確認する
- 葉裏の褐色毛を見る
- 鬼皮に色は茶色?
この順番で探すと、似た植物を早い段階で外しやすくなります。
籠つくりに向く蔓の選び方
山葡萄でも、全部が籠材向きとは限りません。
採る前に、使いやすい蔓を選ぶことが大切です。
選びたいのは、次のような蔓です。
- まっすぐ伸びている
- 極端にねじれていない
- 枝分かれが少ない
- 太さが急に変わらない
- 傷や虫食いが少ない
また、日当たりで乾いた場所の蔓より、湿り気のある場所の蔓のほうが皮が剥けやすいとされています。
初心者は「見つけた蔓を全部採る」より、素直な蔓だけを選ぶほうが結果的に効率がよくなります。
【ポイントボックス】
最初は「太くて立派な蔓」より、まっすぐで扱いやすい蔓を優先したほうが失敗しにくいです。
山葡萄の蔓を採る時期はいつがよい?
山葡萄の皮は、水をよく吸い上げる時期ほど剥けやすいです。
添付ファイルの内容では、採取の適期は6月初旬〜7月ごろの梅雨時期が基本とされていました。
この時期を外すと、皮が上がりにくくなり、きれいに剥けないことがあります。
時期選びのコツ
- 梅雨どきの湿りがある時期を狙う
- 乾きすぎた場所の蔓を避ける
- 採ったらその日か当日に処理する
切ってから時間が経つと剥きにくくなるため、採取と皮剥ぎをできるだけ近づけるのがコツです。
【注意ボックス】
時期が合わないと、同じ山葡萄でも急に剥けにくくなることがあります。
初心者ほど、採取時期を意識したほうが失敗しにくいです。
エリア別 山葡萄の蔓を採る時期
工芸材料としての山ぶどう皮は、各地の産地情報ではおおむね6月初旬〜7月上旬に集中していて、山形県小国町では「6月末〜7月初めの約10日間」、福島の奥会津では「栗の花が咲く6月頃」が目安として紹介されている。青森・岩手系の工房情報でも、6〜7月だけ、または6月下旬〜7月上旬が剥皮しやすい時期とされている。
エリア別の目安表
| エリア | 主な地域の例 | 採取の目安時期 | ねらい目 | ||
|---|---|---|---|---|---|
| 北海道 | 道南・道央・道東の低山 | 6月下旬〜7月中旬 | 芽が十分に動き、切れ目から皮が浮く頃 | ||
| 東北北部 | 青森・秋田北部・岩手北部 | 6月中旬〜7月上旬 | 産地の実感値ではこの帯が本命 | ||
| 東北南部 | 宮城・山形・福島 | 6月上旬〜6月下旬 | 奥会津では「栗の花の咲く6月頃」、小国では「6月末〜7月初めの約10日間」 | ||
| 北関東・甲信 | 栃木北部・群馬北部・長野・山梨山間 | 6月上旬〜7月上旬 | 梅雨入り前後で樹液がよく動く時 | ||
| 北陸・中部山間 | 新潟山間・富山山間・岐阜飛騨など | 6月中旬〜7月上旬 | 雪解け後に生育が一気に進む頃 | ||
| 西日本の冷涼山地 | 中国山地・四国山地・九州の高冷地 | 5月下旬〜6月中旬 | 東北より早めに動く |
地域表よりさらに確実なのは、現場で次の順に見ることだよ。
- 新葉がしっかり開いている
- 蔓を少し試し切りすると、皮が浮く感じがある
- 切れ目から指で引くと、長く素直に剥ける
- 無理に引かなくても剥ける
この状態なら適期。逆に、少し引いただけでブチブチ切れる、内側に強く張り付く、乾いた感じで硬いなら、まだ早いか遅いかのどちらか。産地資料でも、山ぶどう皮は採れる期間がかなり短いとされている。
山葡萄の蔓を安全に切る方法
初心者向けの基本形は、これです。
登らずに、高枝のこぎりで落とし、落とした後に地上で玉切りする。
これが、安全性と作業性のバランスがよい方法です。
方法1 高枝のこぎりで上部を落とし、地上で処理する
これがいちばん現実的です。
理由は、
- 木に登らずに済む
- 長いまま無理に扱わなくてよい
- 落としてから長さを整えられる
- 樹皮を傷めにくい
からです。
おすすめ 高枝のこぎり
いちばんおすすめは ニシガキ N-761。4mまで届いて、刃長390mm、角度変更もできるので、山の斜面や薮際で「蔓の付け根を少し離れて切る」動きに向いている。ハードインパルス加工やニッケルメッキ系の説明もあり、ヤニやサビへの配慮が見えるのも山ぶどう向き。重さは約1830gあるから、長時間ずっと振るには軽くはないけど、そのぶんちゃんとした高枝ノコギリとして使いやすい。
軽さ優先なら カマキ No.1800 か 千吉 SGLP-11。
カマキ No.1800 は1.8〜3.0m、約1060gで、日本製の鋸付きモデル。細め〜中くらいの蔓を、手返しよく切りたいときに扱いやすい。
千吉 SGLP-11 はさらに軽く約900gで、生木切断目安は約15mmまで。低木帯や若い蔓、手元から少し上の位置を数多く切る作業にはかなり楽。逆に、古い太めの蔓や離れた位置の蔓元を狙うなら、鋏主体よりノコギリ主体のほうが失敗しにくい。
高い場所を優先するなら、枝打ち一発 4m系や 千吉 SGLP-9 4m も候補。
ただ、山ぶどう採りだと長すぎる道具は藪で取り回しが悪くなることも多いから、実地では3m前後がいちばん使いやすい人が多いと思う。これは製品仕様からの比較を踏まえた実用上の判断だよ。
方法2 低い位置の蔓は手のこや剪定ばさみで採る
胸〜肩くらいまでなら、手のこや剪定ばさみのほうが扱いやすいです。
太めの蔓は、剪定ばさみより手のこのほうが安定しやすいです。
【重要ポイントボックス】
初心者の基本は、木に登らないこと。
無理に高い場所を狙うより、地上で安全に処理できる方法を優先します。
初心者向けの安全な切り方
1. 退避方向を先に決める
切る前に、
- 蔓がどちらへ落ちそうか
- 自分がどこへ逃げるか
を先に決めます。
これを決めずに切り始めるのは危険です。
2. 自分の真上では切らない
高枝のこぎりを使うときは、やや横から狙い、落下物が頭上へ来にくい位置に立ちます。
これはかなり大切な基本です。
3. 絡んでいても無理に引かない
切ったあと、まだ枝に絡んでいることがあります。
このとき無理に引っ張ると危険です。
落ちたのを確認してから近づきます。
4. 地上で1.5〜3mに玉切りする
長いまま運ぶより、地上で1.5〜3mほどに切ってから束ねたほうが安全で効率的です。
長すぎると、皮剥ぎもしにくくなります。
5. 鬼皮を少し外して状態を見る
切ったあと時間を置きすぎず、鬼皮を外して一番皮の状態を確認します。
この確認が早いほど、良材かどうかを判断しやすいです。
【チェックボックス】
切る前に確認したいこと
- 足場は滑らないか
- 頭上に枯れ枝はないか
- 落下方向を見たか
- 逃げ道を決めたか
- 一人で無理な作業になっていないか
やらない方がよい採り方
木に登って切る
初心者にはおすすめしません。
- 落下方向が読みにくい
- 枯れ枝も一緒に落ちやすい
- 足場が不安定
この3つの理由で危険性が高いです。
刈払機で無理に切る
つる状で絡みやすいものには不向きです。
巻き付きのある場所は、手作業のほうが無難です。
【注意ボックス】
採れ高より、無事に帰ることのほうが大事です。
危ないと思ったら、その日はやめる判断も必要です。
初心者向けの持ち物
最低限これだけは用意したい
- 高枝のこぎり
- 手のこ
- 剪定ばさみ
- ヘルメット
- 手袋
- 滑りにくい靴
この組み合わせが初心者向けとして無難です。
不慣れなうちは、ナタよりのこぎり中心で考えたほうが安全です。
あると安心なもの
- 保護メガネ
- ロープまたは荷締め紐
- 飲み水
- スマホ
- 救急セット
- 雨具
採取後の流れ|鬼皮と一番皮の扱い方
山葡萄の皮剥ぎは、ざっくり言うと次の流れです。
梅雨どきに採る → すぐ玉切り → 鬼皮を外す → 一番皮を幅を決めて剥ぐ → 乾燥
これが基本です。
1. 扱いやすい長さに玉切りする
まずは1.5〜3m程度に切ります。
長すぎると、取り回しが悪くなり、皮も傷めやすくなります。
2. まず鬼皮を外す
表面のバサバサした外皮が鬼皮です。
これは先に外します。
3. 一番皮を見つける
鬼皮の下から出る、肌色〜薄茶色のきれいな層が一番皮です。
これが籠材として使う大事な部分です。
4. 筋に沿って同じ幅で剥ぐ
蔓の太さに合わせて数等分し、筋に沿って丁寧に剥ぎます。
初心者は、最初から広く取りすぎないほうが失敗しにくいです。
5. 詰まったら無理に引っぱらない
途中で重くなったり裂けそうになったら、少し戻して持ち替えます。
力任せに引くと失敗しやすくなります。
【メモボックス】
初心者は、最初から太く広く剥がず、細めで均一に取るほうが安定します。

山葡萄の蔓の皮剥き
樹皮剥ぎで失敗しやすいポイント
初心者が失敗しやすいのは、主にこの3つです。
時期が遅くて剥けない
梅雨時期を外すと、皮が上がりにくくなります。
鬼皮の下の良い層まで傷つける
焦って剥ぐと、一番皮まで傷めやすいです。
幅を欲張って途中で裂く
最初は細めに剥いだほうが安定しやすいです。
剥いだ皮にカビを出さない方法
カビ対策の基本は、とてもシンプルです。
すぐ乾かす・重ねすぎない・風を通す・高温多湿を避ける
この4つが大切です。
その日のうちに広げる
束のまま置きっぱなしにすると、内側に湿気が残りやすいです。
剥いだらその日のうちに広げます。
風通しのよい日陰で乾かす
直射日光で一気に乾かすより、風通しのよい日陰で乾かすほうが傷みにくいです。
重ねるなら、すき間を作る
棚、スノコ、ネットなどを使い、上下から空気が通る状態にすると乾きやすくなります。
完全乾燥前に袋へ入れない
触って冷たさやしっとり感が残るなら、まだ保管しないほうが安全です。
乾き切る前にビニール袋や密閉容器へ入れると、カビの原因になりやすいです。
【注意ボックス】
初心者がやりがちなのは、
- 束ねたまま乾かす
- 車内や日なたで急乾燥させる
- 乾き切る前に袋へ入れる
この3つです。
どれもカビの近道になりやすいです。
現場で使いやすい超短縮メモ
【チェックボックス】
- 登らない
- 真上で切らない
- 逃げ道を決める
- 落ちてから近づく
- 地上で玉切りする
この5つを守るだけでも、事故リスクはかなり下げやすいです。
やめる判断も大事
採れ高より、中止判断のほうが大事な場面があります。
こんなときはやめる
- 風が強い
- 足場がぬかるんでいる
- 蔓の落下方向が読めない
- 一人で高所気味の作業になる
- 疲れて集中が落ちてきた
無理すると、一気に危険側へ寄ります。
「今日はやめる」を選べることも大切です。
採取前に確認したい法的な注意点
無断で奥山、里山に生えている植物を採取してはいけません。
山葡萄も見つけても、すぐ採ってよいとは限りません。
私有地、公有地、国有林、保安林など、場所によって管理者やルールが違います。
そのため、まずは
- その場所で採取してよいか
- 管理者確認が必要か
- 許可が必要か
を確認することが大切です。
【重要注意ボックス】
山だから自由に採ってよい、とは考えないほうが安全です。
採取前に、場所の管理者や所有形態を確認しましょう。
山葡萄採取について森林管理署に出す事前相談文
下記のような相談文を管轄の森林管理署に出し、了解を得てから採取をしてください。
件名
国有林内におけるつる植物採取の手続きに関する事前相談
本文
○○森林管理署 御中
お世話になっております。
私は○○県○○市在住の○○と申します。
国有林内に自生するつる植物の採取について、手続きの要否を確認したく、ご連絡いたしました。
現在、つる植物を用いた手仕事用素材としての利用を検討しております。
ただし、無断で採取を行う意図はなく、事前に管轄署へ確認したうえで、必要な手続きがあればそれに従いたいと考えております。
つきましては、下記のような内容が、
- 許可申請等の対象となるのか
- 申請自体ができない内容なのか
- 相談先・申請先・必要書類は何か
をご教示いただけますと幸いです。
【相談内容】
・対象:国有林内に自生するつる植物
・希望内容:一部採取
・利用目的:手仕事用素材としての利用検討
・希望地域:○○市○○付近の国有林
・希望時期:令和○年○月頃
・希望量:試験的に少量
採取可能性の有無にかかわらず、国有林における植物採取の基本的な取扱いや、必要な確認事項についてご案内いただければ幸いです。
お忙しいところ恐れ入りますが、よろしくお願いいたします。
――――――
氏名:○○ ○○
住所:〒○○○-○○○○
電話:○○○-○○○○-○○○○
メール:○○○@○○○
――――――
まとめ|初心者の基本形は「登らず・地上で・すぐ処理」
山葡萄の籠つくり用の蔓採取は、ただ切って持ち帰るだけではありません。
- 出やすい場所を探す
- 山葡萄かどうか見分ける
- 素直な蔓だけを選ぶ
- 登らずに高枝のこぎりで落とす
- 地上で1.5〜3mに玉切りする
- 鬼皮を外し、一番皮を剥ぐ
- すぐ乾かしてカビを防ぐ
この流れを押さえると、かなり失敗しにくくなります。
初心者向けに一言でまとめるなら、
「林縁で見つけ、登らずに切り、地上で玉切りし、鬼皮を外して一番皮を細めに剥ぎ、すぐ乾かす」
これが基本形です。

